サンタ・マリア・ノヴェッラの香水
連休中にバーゲンをのぞいたら、デパートのアロマや自然化粧品のコーナーこれがありました。
【Santa Maria Novella(サンタマリアノヴェッラ )】オーデコロン サンタ・マリア・ノヴェッラ 100ml 香水 Santa Maria ...
- 出版社/メーカー: 【Santa Maria Novella(サンタマリアノヴェッラ )】
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世界最古の薬局として知られるサンタ・マリア・ノヴェッラの香水です。
ベルガモットをベースとするクラシックで軽やかな香り。 オーデコロンの原点であり、500年にもわたり作り続けられてきた高貴な香り「王妃の水」。 16世紀にカテリーナ・ディ・メディチのために調合され、彼女がフランスのアンリ二世のもとに嫁ぐ際には、専用の香水調合師をフィレンツェから連れて行ったとの逸話が残る名香です。 ベルガモットを主とするシトラスがベースで非常に軽やかな香りは、時代を越えてヨーロッパの歴史そのものを漂わせます。
つけてすぐは、思ったほどいい香りじゃないなとちょっとがっかりしたんですが、しばらくするとふわっとすばらしい香りが立ち上ります。体温で温められると、本来のすばらしさを発揮するようです。
amazonの商品ページでは
甘さ度:★★★☆☆
爽やか度:★★★★★
セクシー度:★★★☆☆
スパイシー度:★★★★☆
となっていたんですが、確かにそんな感じです。甘さと清楚さと同時に、色っぽさがある。色っぽいんだけど、少女がつけても似合いそうな凛とした風情もある。これはいいですね。素敵。さすが長い歴史を持つ名香。
アロマテラピー検定では、アルコールの香水の始まりとして、14世紀の「ハンガリアンウォーター」や17世紀末の「ケルンの水」が出てきます。ただ、両方とも現在の香水というより、ハーブの薬効を溶かし込んだ薬として使われていたようです。
サンタ・マリア・ノヴェッラの「アックア・デッラ・レジーナ(王妃の水)」(Acqua della regina)もまた、香水の起源と言われています。
サンタ・マリア・ノヴェッラとメディチ家との関係は深く、16世紀、カテリーナ・ディ・メディチがフランスのアンリ2世へ嫁いだ際に、特別に調合された「アックア・デッラ・レジーナ」(Acqua della regina)は、カテリーナ王妃によりフランスにもたらされ、その後ブルボン王朝の貴婦人たちの間で大流行しました。この香りは「王妃の水」と呼ばれ、現在まで生産されている「サンタ・マリア・ノヴェッラ」の香りであり、現在のオーデコロンの起源といわれています。
サンタ・マリア・ノヴェッラのホームページの「香りの歴史」によると、そもそも「ケルンの水」を作ったイタリア人のフェミニスは、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の修道尼から「王妃の水」のレシピを手に入れたんだそうです。
サンタ・マリア・ノヴェッラは修道院の製薬活動が始まりで、のちに薬局として独立しています。修道院の起源は、1221年にフィレンツェに移住してきたドミニコ会の修道僧たちが、薬草を栽培して薬剤を調合していたことです。
そして、1542年に薬局として独立しています。ちょうど同じ年に、ドイツでレオンハルト・フックス『植物誌』が出版されました。ドイツ本草書ブームと同時代の出来事です。