ハンガリーウォーターの歴史がわかる本(岩波文庫)
ハンガリーウォーターの起源を色々調べていましたが、とうとうまとまった信憑性のあるソースを見つけました!信じられる情報源、それは岩波文庫です。鉄壁。
- 作者: ヨハンベックマン,Johann Beckmann,特許庁内技術史研究会
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/01/14
- メディア: 文庫
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ドイツの技術学の創始者,ヨハン・ベックマン(1739-1811)がまとめた,ヨーロッパの科学史・技術史の草分けともいうべき労作.科学的・技術的な発明や発見のみならず,病院,金融業,保険,新聞といった多岐にわたる事項について,由来や起原が記されている.(全4冊)
第2巻に、ハンガリーウォーターの項目がありました。かなり詳細に分析されていて、「ハンガリーウォータの起源は、何もわからない」ということがわかります。結局なにもわからってないじゃん!というご意見もあるでしょうが、STAP細胞の件じゃないですが、わからないことがわかる、どんなふうに誤解され、どんなふうに捏造されたかわかるというのも大事なので、この本見つけてうれしかったです。
内容はかなりおもしろい。色んなものがピックアップされて、詳細にクールに語られています。わたしと同じひねくれオーラを感じますね(笑)
ハンガリーウォーターの記事も、ハンガリー王妃に求婚した王族を、当時の歴史を洗って探そうとしたり、同じことしてらっしゃいました。そして結論が「商売人が箔づけに作った宣伝用の物語だろう」と、全く同じだったので爆笑してしまいました。今の時代の人だったら、ぜひ会いたかったな。
それにしても、ウィーン国立図書館にあるという、当時のハンガリーウォーターのレシピって嘘だったんですね。レシピの写し見たことあるんですが、あれはいったいなんだったんでしょう?
「続・ハンガリーウォータの起源」は、前後関係とか整理できたら、ここでかいつまんで紹介したいと思います。