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「伝えたいメッセージを文章にする」の企画-食育セミナーに来ない人こそ

尊敬するブロガー・ちきりんさんのブログ「伝えたいメッセージを文章にする、ということ」でおもしろい企画があったので、今日はその参加エントリです。

・いつもは行かない初めてのスーパーに入ったら、

・価格が驚くほど高く、周りの客の服装もいつものスーパーより、かなりハイソな感じだった。そして、

・「オーガニック納豆をください」と店員に話しかける “6歳ぐらいの女の子”を目撃した 

 という設定でみんなでブログを書こう!という企画。

「今年のクリスマスどうする」みたいな、書きやすいけど毒にも薬にもならないテーマと違い、かなりおもしろそう。

というわけで、ちょうどぴったりのネタがあったので、紀貫之ばりになりきりエントリです~

以下半分フィクション、半分ほんと。

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先日、調べ物があって福岡市西区の市内最大の図書館に行きました。イスラム科学と錬金術というマニアックすぎる調べものもおわり、大量の本を抱えて帰る途中、蜂蜜を切らしていたことを思い出し、ボンラパスというスーパーに入りました。

母が「西区のボンラパスはすごいよ、高級住宅街にあるから、東と違ってなんでもあるよ!」と言ってみましたが、確かにすごい。蜂蜜も、専門店化と思うほど種類があります。花別、産地別、オーガニックと盛りだくさん。

全体的にお高めなので、オーガニックだけど小さい瓶の、お手頃価格の蜂蜜を購入(大きいのを買う勇気はなかった・・・)

野菜コーナーも、珍しくてきれいな野菜がいっぱい。いろんな色のトマトがあるし、京野菜はあるし、ポルチーニ茸もある(生は初めて見ました)。そして、全部の野菜が高い。牛乳だって、1パック500円なんてものもあります!肉なんていわんやですね。

ベ、別世界だ・・・!

こんなスーパーで毎日買いものしていたら破産だ。きっとこのあたりは、いいとこの会社に勤めている人ばっかりなんだろううなぁと場違い感をかみしめてレジに向かうと、6歳くらいの女の子が、店員さんに「オーガニック納豆をください」と話しかけていました。

オーガニック納豆?そんなもの、存在するんだ・・・

6歳で「オーガニック納豆をください」か、わたしがその年には、たぶん「オーガニック」って言葉自体知らなかったと思う。

彼女(仮名・なっとうちゃん)のお母さんは、確実に食に気を使っている人でしょう。なっとうちゃんに公による食育は必要ないですね。これ以上ないほど、常日頃親御さんに食育されてますもん。

そしてふと思ったんですが、食育って、必要な人に届いていないのでは?

市政だよりに、「魚河岸で魚を料理する小学生向け食育セミナー」のお知らせが載っていたんですが、そのセミナーに行く人は、確実に意識が高い。意識が高くなければ、そもそも来ないからです。

食育で必要なのは、技術を教えることではなく、意識を革命することでしょう。なっとうちゃんは意識が高いので、魚のさばき方が知りたいと思ったら、親に習うにせよクッキングスタジオに行くにせよ、自分の力でそれを習得すると思います。公が教える必要は、たぶん全然ない。

魚河岸の人は、もっと市場を利用してほしいと思っているのなら、近隣の高級スーパーや自然食品店にチラシを配って、現時点で料理をしている大人向けにセミナーをすればよかったはずです。

食育セミナーに来ない子供たちが、本来のセミナーの対象なんですから、食育は、参加に意志が必要ない、学校の授業でするべきですね。

なんて考えていたら、さっきより本が重く感じるな・・・

税金は、必要なことに使いましょう。

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食育セミナーのことはずっと疑問だったので、書く機会があってよかった。おもしろい企画に感謝!

次回からは、日本でハーブがどんな風に広まったか、ハーブとアロマの店「生活の木」がどんなふうに成長したか、活版印刷と薬草書ブームとか、ギリシャとかローマとかアラブのハーブと薫香文化の話をランダムに書いていこうと思います。