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ユナニ医学とヨーロッパの伝統医学

調べもののついでに、ウィキペディアにたまに書きこんでるのですが、新規に立ち上げたページ「ユナニ医学」が、月間新記事賞をいただきました。

 

Wikipedia:月間新記事賞

 

ありがとうございます!これはがんばったのでうれしい。まとまった情報が読める場所がネットにも本にもほとんどないので作りましたが、楽しんでいただけてなによりです。同時に受賞した記事も、「富岡製糸場と絹産業遺産群」など、とても充実した内容。

 

「良質な記事」というのも受賞したんですが、その選考過程で(あとから見ました)、いろいろご意見をいただきました。

  • 16世紀以降のヨーロッパ科学史・文化史の中での位置づけ
  • 感染症やガンなど、どの程度まで治せてどのくらいが限界だったのか
  • 現代医療がどのようにしていつくらいから置き換えて行ったのか

というようなことがわかればもっといいなーとのこと。

ヨーロッパの中での位置づけは、「ユナニ医学」の項目でやっていいのかなという疑問もあって、そのあたり薄めにしていたんですが、ヨーロッパの伝統医学って、基本文献はアラビアのユナニ医学の文献だし(イブン・シーナとか)、ユナニ医学の一部という扱いでいいのかも。

それにヨーロッパの伝統医学って、名前がないみたいなんですよね。名前がないってことは、やっぱり独立したものではないだと思います。

 

このあたりがあまり注目されることがないのは、西洋近代医学が大成功したので、その反動で低く扱われたというのもありそうです。一昔前の、日本における日本文化みたいなもの感じ。

それに、欧米のアロマテラピーの本なんかを読んでいてもたまに感じるんですが、アラビアの高い文化の影響を受けたことが、とってもとっても不本意で、プライドが傷つくみたいです。まあ、西洋の人って、キングオブ俺様というか、基本そうですよね・・・

感染症に関しては、戦争や栄養失調、衛生観念がなかったこととかもあり、単純に比較できないんですよね。でも、ユナニ医学は基本的に食養生なので、いったん感染してしまうと、治すのはむずかしかったんじゃないかと思います。

ニコラス・カルペパーの占星術医療の本が普及してからも、ほとんど死亡率などに変動はなかったみたいですし。

現代医療への置き換えは、英語の論文とか当たるしかないのかな?カルペパーの時代のアメリカも、「赤毛のアン」の時代のカナダも、まだまだ近代医療の治療はあやしいものだったようです。