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ハーブとポプリと赤毛のアン

平成26年度前期の連続テレビ小説は「花子とアン」に決定だそうです。ちょうど村岡花子さんのことを色々調べていたので、タイムリーでびっくりした。

翻訳家の村岡花子さんは、「赤毛のアン」「小公女」「秘密の花園」「リンバロストの乙女」といった児童書や少女小説を翻訳した方です。世界名作劇場の原作も多いので、 皆さん知っている作品も多いと思います。

村岡さんは、日本におけるハーブ文化の普及にも大きな役割を果たしています。

赤毛のアン」などの少女小説には、木イチゴのジュース、紅茶、馬車、パフスリーブのワンピース、暖炉、ミンスパイと、欧米の生活が細やかに描かれています。海外の生活についていろいろ知った少女たちが、「ポプリって何?雑香(ハーブのことですね)ってなに?」と憧れを募らせ、大人になってハーブ文化を普及させることになります。

赤毛のアン」の出版は、戦後7年目の1952年。

赤毛のアン」の影響でポプリの第一人者になった熊井明子氏が、初めてポプリについてのエッセイ「ポプリってなあに?」を発表したのが、1973年。(「ポプリってなあに?」を収録した『愛のポプリ―素敵な手作りの香りの世界 』の刊行は1980年です)。

1970年代半ばから、少女マンガの世界では、ポプリなどかわいい雑貨を作中にとりれ、ふつうの女の子を主人公にした「乙女ちっくまんがブーム」が始まります。 

1978年には、「生活の木」がポプリ・ハーブの素材輸入をスタート。

そして、1980年に爆発的ポプリブームを引き起こす少女マンガが、雑誌「なかよし」に登場します。

あこがれラブ二重唱 (なかよしKC)

あこがれラブ二重唱 (なかよしKC)

 

佐藤まり子氏の『あこがれ♡二重唱』、熊井朋子氏の『愛のポプリ』のポプリ情報をベースにした作品だそうです。

ぜひ見てみたいのですが、現時点でのamazonの価格は7,500円です。人気ありますね・・・

このころの「なかよし」は、料理や手芸などの趣味・実用路線で、お菓子やマスコットなどの作り方が漫画やふろくに掲載されていたそうです。

こういったノウハウ入り少女マンガは、現在では低年齢向け少女まんが誌「ちゃお」に残っているみたいですね。

気風のいい美少女委員長が、悩める少女たちにおしゃれ、モテテクを伝授して悩みを解決する「極上!!めちゃモテ委員長」は、ケーブルテレビで見たことありますが、大人向けコスメマンガ「コスメの魔法」に話運びがあまりに似ていてびっくりしました。両方とも時代劇っぽいストーリー展開で、美しい字ですべてを解決する「日ペンの美子ちゃん」を思い出します(笑)

それにしても、めちゃモテ委員長、小学生なのに、膝が黒くなるから正座厳禁、ハンドクリームでひざを保湿することって、指導が厳しいなぁ(汗

「まぼろしチャンネル」というサイトの「『なかよし』少女たちのお友達」 に、「あこがれ♡二重奏」とポプリブームの詳細が書かれていました。興味ある方はどうぞ~