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暦と日本の科学、あと愛国心など

2エントリ前の占星術ネタの続き。

占星術天文学に含まれていたわけですが、天文にもいろいろあります。

歴史的には、天文学の学問領域は位置天文学や天測航法また観測天文学暦法などと同じく多様なものだが、近年では天文学の専門家とはしばしば天体物理学者と同義と受け止められる。

 

位置天文学:恒星や他の天体の位置、距離、運動を扱う。

天測航法:陸地の見えない海で、星を観測、計算して船の位置を特定する航海術。計算に失敗すると遭難しかねない、命がけの天文学

観測天文学:望遠鏡やその他の機器を使って天体の観測を行う。ガリレオ・ガリレイに始まる。

暦法:毎年の暦を作成するための方法。暦は、天体の運行に基づいて作成される。古代中国では、数理天文学は「暦」、占星術は「天文」とよばれた。

 

学校で習う科学は、ほとんどヨーロッパのものだったと思います。星座だって、西洋の12星座を習ったし、暦だって西洋の暦だし、ほとんど西洋人だけが、科学的な発見をしてきたみたいですよね。

学校で習うことだけだと、アジアや日本に科学はなかった、暦を作るような技術はなかったと思ってしまう。でも、日本の律令制度では暦博士といわれる、暦の作成などを行う官職がありました。「天地明察」でもえがかれていたように、日本にも、もちろん暦はあったわけです。カレンダーがないと、国の運営なんて不可能ですからね~

 

天地明察 上 (角川文庫)

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天地明察 下 (角川文庫)

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日本にも、天文も暦も星座だってあった。医療も植物の研究も、数学も会計制度も、造船技術だってあった。でも、学校で習う歴史や化学だけだと、そんなことを知るチャンスはありません。日本は、日本画やお寺、茶道や焼き物は素晴らしいけど、科学なんて全然ない、そういう国だったと思ってしまいます。

よく愛国心を持とうなんていいますが、愛国心を持ってほしいのなら、文系以外の日本の科学や文化の歴史も、ちゃんと教えればいいのになと思います。たぶん、歴史の教科書の作成にかかわっている人間が、文系ばっかりなんだろうなぁ・・・

 

 日本の暦と数学についての本。

 

数学少女が主役の歴史小説

算法少女 (ちくま学芸文庫)

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算法少女」、ドラマ化すればいいのに。マンガ版もあるようです。

算法少女 1 (SPコミックス)

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