amazonで個人が直接本を出すこと
amazonでハーブの歴史の本を探していて、ちょっと気づいたことが。
Herbs: A Global History (Edible)
- 作者: Gary Allen
- 出版社/メーカー: Reaktion Books
- 発売日: 2012/05/01
- メディア: Kindle版
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他にもいろいろあったんですが、これ3つとも、出版元がamazonなんです。amazonのダイレクトパブリッシング、個人出版です。Kindle版(電子書籍)はもちろん、ハードカバーをえらべば、印刷された紙の本が届きます。
在庫がいらなし、出版社を通さないから、「植民地時代のアメリカのスパイスとハーブについて」なんて、マイナーな本でも出版できるわけですね。
そして、日本では通常3%ほどと言われる印税は、なんと70%です。どう考えても3%は安すぎですが(一番大事なコンテンツを作って、なんでこの割合?)、70%はすごいですね~
とうとう、出版社の存在意義が問われる局面に入ってきましたね・・・
自分で書くテーマが決まっていて、そのテーマの価値を知っている人、お客さんの存在を分かっている人には、出版社も編集さんも必要ない。有名な漫画家さんでも、オリジナル同人誌で書いて、ある程度原稿がたまったら出版する方もいますし、そういう場合、編集さんいらないですね。
電子書籍だと、端末で字の大きさを選んで表示するので、中身をかっちりレイアウトすることもないし、出版社を通せば、内容がある程度保証されているかといえば、そうでもないですしね・・・
以前、「アインシュタイン その生涯と宇宙 下」の一部が、機械翻訳で出版されてしまうというアイタタな事件がありましたが、複数のプロが関わっても、こういうことが起こってしまうこともあります。
どう考えても、こんな日本語になっていない文章で出版するより、発売日を延期すべきでした。何度も出版を取りやめる機会はあったはずなのに、それができなかったのがおどろきです。
「書きたいテーマあるけど、マイナーすぎて出版社から出せない」「編集さんがいなくても、必要とされる本を作れる」という方は、amazonのダイレクトパブリッシングは、すごいチャンスです。利益はアメリカにいっちゃうので、日本人としてそこだけは気になるけど、代わりになる会社が日本にないんですよね~
日本人にも、ダイレクトパブリッシングで出版する人が増えています。内容は玉石混交の「石」の方が断然多いですが(笑)、ハイレベルな本もあります。たとえば、「クラウドソーシングの衝撃 (NextPublishing)」はテーマが絞られており、内容もすばらしかったです。
Kindle版は1260円。
ハードカバーは1890円。注文があると印刷されます。
クラウドソーシングの衝撃 雇用流動化時代の働き方・雇い方革命 (NextPublishing)
- 作者: 比嘉邦彦,井川甲作
- 出版社/メーカー: インプレスR&D
- 発売日: 2013/06/21
- メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
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そして需要があったので、先日インプレスジャパンから紙の本として出版されました。出版社から出すことにしたのは、電子書籍もamazonも利用しない、リアル書店にしか行かないお客さんのためかな?わたしはKindle版を購入しましたが、読みやすかったです。