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「花子とアン」始まりますね!

NHKの「50ボイス」で、月曜から始まる連続テレビ小説花子とアン」をやっていました。ドラマ楽しみ。かなりおもしろそうでした。

村岡花子さんは、「赤毛のアン」シリーズをはじめ、数々の児童小説、少女小説を翻訳し、日本中の女の子たちの西洋への憧れをかきたてた翻訳家です。

原作はこちら。

アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)

アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)

 

女学校時代をけっこう長くやるみたいなんですが、着物姿がむちゃくちゃかわいかったです。映りが全然違うので、本物のアンティークを使っているそう。さすがNHKですね!

「50ボイス」には、赤毛のアンにインスパイアされてポプリを日本に広めた、熊井朋子さんも出ていました~

愛のポプリ (講談社文庫)

愛のポプリ (講談社文庫)

 

ハーブやポプリの情報が全然ない時に、海外の情報を集めて、材料も海外から取り寄せたり、そうやってポプリを知ってく過程が生き生き描かれたエッセイ。文章が上品で、ほんとに素敵です。

 

村岡花子さんの訳。日本人の女の子たちの少女趣味の原点。

赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ〈1〉 (新潮文庫)

赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ〈1〉 (新潮文庫)

 

大人になって読むと、アンは最初、ほんとギリギリの状態だったんだなーというのがよくわかる。「お祈りの仕方を知らない」というのエピソードが、アンが子供時代、ロクに面倒みてもらっていないことを暗示していて、泣きそうになります。

アニメでは明るくて前向きな女の子になっちゃってるので、女性監督で作り直してほしいですね。アンのあの異様なテンションは、安心して暮らせるようになって、徐々に落ち着いていきます。

 

赤毛のアン」はもともと児童文学ではないので、花岡さんは子供向けに一部省略してしまっているそうですが、松本さん版は完訳です。

赤毛のアン (集英社文庫)

赤毛のアン (集英社文庫)

 

村岡さんは、戦争に対しては賛成の立場で、協力的だったという話も聞いたことがあるので、戦時中の描写がどうなるのかも気になります。

あとすごい謎なのが、このアニメなんですが・・・

ルーシー・モード・モンゴメリの作品が原作・・・ではなく、後世の作家さんが書いた、いわゆる二次創作が原作で、「赤毛のアン」以前のアンの物語です。

権利的にどうなってるの?と謎なんですが、「アルプスの少女ハイジ」も「はてしない物語」も、他人が書いた続編があったので、向こうでは文化のひとつなのかもしれません。ディズニーも、童話の続編バンバン作ってましたね。読んでいないんですが、たしかハイジはペーターと結婚していたような。勝手にそんな展開にしていいんだろうか(苦笑)

マシューとマリラに引き取られるまで、アンが(厳しい状況なりにでも)元気に楽しく暮らしてたんなら、「赤毛のアン」という物語の意味が変わってしまうのでは?と思ってしまいます。不思議な作品ですね~