からだに聞いて こころを調える
アメリカやヨーロッパでは、瞑想やヨガを病院のプログラムとしておこなっているところもあるそうです。
からだに聞いてこころを調える―だれにでも、今すぐできる瞑想の本
- 作者: 伊東博,Joan Borysenko
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 1990/03
- メディア: 単行本
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1日10~20分、深い腹式呼吸に精神を集中してこころの平和を回復し、心身を再活性化するボリセンコ式瞑想法。破滅的なストレスに直面している現代人のサバイバルと自己実現に必須の技法を提供する。全米でベストセラー。 原書名:MINDING THE BODY, MENDING THE MIND
病院付属の「こころ・からだ・クリニック」の創設者・所長で、ハーバード大学医学部の講師、「精神神経免疫学」を研究するジョーン・ボリセンコ博士の瞑想の本です。
瞑想でストラスや痛みを緩和し、自分自身を理解して人生をよくする、そんな内容です。スタンフォード大学のケリー・マクゴニガル博士のヨガの本と、方向性は同じですね。マクゴニガル博士の方はほんとに入門で、内容は薄めなので、もっと知りたいなという方におすすめ。
からだに聞いてこころを調える―だれにでも、今すぐできる瞑想の本 目次
Ⅰ 「いやし」の科学
Ⅱ コントロールの力を取りもどす
Ⅲ 不安のサイクルを断ち切る
Ⅳ 精神の集中と自己の発見
Ⅴ こころのわな――精神のトリックを見抜く
Ⅵ 枠の組み換えと創造的想像
Ⅶ 感情の痛みをいやす Ⅷ エイズと闘うサム氏の物語
ちょっと不思議だったのが、「心」と「意志」を別のものだと考えていて、「意志」で「心」をコントロールできると考えているみたいなんですよね。東洋人としては、その二つを別のものって言えないんじゃないかなと感じてしまうのですが・・・
心理学の翻訳をされている方に聞いたところ、やっぱり別物だと考えているらしく、心(動物レベル)で、精神(人間レベル)となっていて、勇気なんかは精神の方に属すると考えられているそうです。
これは、アリストテレスの思想がベースなのかな?アリストテレスの影響って、ヨーロッパの思想のあらゆるものにあって、驚かされます。
ボリセンコ博士の本は、DVDやCDがないのが惜しいですね。自分でテープに吹き込むように書かれてはいるんですが、できればついていてほしかったなー
後、本当に疲れているときに読むには、内容が濃すぎるので、ヘトヘトの人用のシンプルバージョンがあるといいと思います。
ストレスに効くハーブガイド2冊
ハーブで求められている効能といえば、美肌、便秘、花粉症、ストレスといったところかなと思います。あとは高血圧対策かな?
意外と、それだけをピックアップしたガイドブックというのはないのですが、特にストレス対策は必要な方も多いのではないでしょうか。
- 作者: ローズマリーグラッドスター,Rosemary Gladstar,大滝百合子,中林佐和子
- 出版社/メーカー: フレグランスジャーナル社
- 発売日: 2001/07/18
- メディア: 単行本
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ハーブ研究家ローズマリー・グラッドスター先生の本。ストレス対策に絞ったハーブガイドで、薄い本ですが、内容はかなり充実しています。
これはもう古本しかないので、新刊で手に入る本を押したいところですが、同氏の「メディカルハーブレシピ」のストレスの項目より、こっちの方がずっと情報量が多いんですよね。
この本だけで、ストレスに効くハーブはだいたい網羅できます。キャットニップやカリフォルニアポピー、バレリアンなど、日本ではマイナーなハーブも紹介されています。アーユルヴェーダのハーブもありますね。
あとグラッドスター先生の英語の本は、英文がシンプルで美しく、すごく読みやすいのでオススメ。勉強になります。そして落ち着く・・・
Rosemary Gladstar's Herbs for Reducing Stress & Anxiety (Natural Health Handbooks)
- 作者: Rosemary Gladstar
- 出版社/メーカー: Storey Books
- 発売日: 1999/06
- メディア: ペーパーバック
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もう1冊は、アジアのハーブが主に紹介されているこの本です。これは一度紹介したかな?
- 作者: デイビットウインストン,スティーブンメイム,David Winston,Steven Maimes,熊谷千津,法眼信子
- 出版社/メーカー: フレグランスジャーナル社
- 発売日: 2011/01/20
- メディア: 単行本
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すばらしい。情報ぎっしりです。
アダプトゲンとは、ストレスへの適応力を高めるハーブや生薬のことです。
日本の和漢も「甘茶蔓」などがのっていました。さっそく買いましたよ(笑)甘くて、ちょっとエグ苦いです。ホーリーバジル、どこかに売ってないかな?
それぞれのハーブについて、原産地や効能と共に「エネルギー」という項目がありました。これは、西洋伝統医療の伝統的な考え方、ハーブや食べ物の「4つの基本性質」を指しているみたいです。
アダプトゲン研究は、おそらく最先端の研究ですが、こういう視点も生かされているんですね。
近代医療があんまりすごかったので、伝統医療は嘘みたいな扱いになっている面もありますが、でも2000年近くの経験が蓄積されているので、まったく役に立たないということはありえないと思います。ハーブの性質については、日本にまとまった情報が全然ないのが痛いな・・・
「アダプトゲン―ストレス「適応力」を高めるハーブと生薬」は、amazonではなく書店で見つけました。こういう特殊な単語がタイトルに来ていると、「ハーブ」で調べても引っかかってこないんでした。
西洋伝統医療についてはこちら。
↑調べものをしていた時に、ついでにまとめた記事ですが、Portal:医学と医療 - Wikipediaの新着記事に選ばれました。わーい
まだ未完なので、もう少し書き足す予定です。
占星医術とハーブ学の世界: ホリスティック医学の先駆者カルペパーが説く心と身体と星の理論
- 作者: グレアムトービン,Graeme Tobyn,鏡リュウジ,上原ゆうこ
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2014/01/28
- メディア: 単行本
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ぼちぼち読んでます。西洋伝統医療を、カルペパーの思想を通して語る本。濃いです。
ひとつひとつのテーマはあっさりですが、古代から現代までさらえます。
NHKの子供向けコミュニケーション番組が本気すぎる
平日のNHK教育は、子供向けの教育番組を流しています。最近はデザインがこっているものも多く、ちょっとおもしろいのですが、その中でもすごい番組がありました。
お伝と伝じろう [国語 小学校3・4・5・6年生]|NHK for School
まず、ビジュアルがすごすぎる・・・!
フランス・パリからやってきた異質な転校生「伝(でん)じろう」と、内気で気の弱い小学生・サトル。価値観や性格の大きく異なる二人を中心に繰り広げられる、コミュニケーションをめぐる小さなドラマをきっかけに、「どうしたら伝わるのか」ということを子どもたち自身に考えさせます。また、各回のテーマに合わせた言語活動のスキルも紹介することで、子どもたちのコミュニケーションスキルを育てます。
左が伝次郎、右が、伝次郎の脳内空間に住む助手(?)、お伝さんです。
コミュニケーションがちょっと苦手な主人公・サトルに、あやしすぎる転校生・伝次郎が(脳内空間で)アドバイスをする、というお話。設定がシュールすぎます(笑)サトルは最初、「こいつ子供じゃなくないか?」と不審がってますが、うん、どう見ても子供じゃないね~
アドバイスする側が、「あやしいっていうか、ちょっとキモいかも・・・」というのがすごいです。一見不審人物な伝次郎が、楽しくコミュニケーションして場を盛り上げてみせることで、「見た目がアレでも、こういうこと気をつければ、うまくコミュニケーションしたり、自分を表現したりできるんだ!コミュニケーションの肝は、見た目じゃないんだ」って思えるんですね。
そしてアドバイスの内容は、大人にも役に立つ実用的なレベル。子供向けコンテンツは、理想としてはいいけど役に立たないものも多いんですが、ばっちり使えます。
第1回の「自己紹介」を見ましたが、「自分の好きなものや性格、特徴を書きだす」、「その中から、自己紹介に使うものを選んで、実際やってみる」。
そして最後の伝次郎のアドバイスが、おーっと思う内容でした。
「性格や特徴の中で、あえてかっこ悪いものを選んで自己紹介する。その方がオープンな感じが出て、早くみんなと打ち解けやすい」
確かにそうかも!
セットもほんとに作りこんでいて、著名人のアドバイスコーナーもあり(第2回には名越先生が出ていました)、見ごたえがある番組です。ホームページでも番組はみれるみたい。おすすめです。
「ベイビーステップ」おもしろいです
NHKではじまった新しいアニメ「ベイビーステップ」がおもしろいです。
原作はこちら。テニスに打ち込む高校生たちのお話です。
勉強ばかりしていた生真面目で地味な男子「えーちゃん」が(オールAだからこうよばれているらしい・・・)、高校進学を機にテニスをはじめて、というお話。
王道なんですが、えーちゃんの武器と性格が、ちょっとおもしろい。
「分析」と「反復」なんです。
もともと要領が悪い方で、コツコツ完璧なノートを作っていい成績をとっていたんですが、それをそのままテニスに生かし、コツコツ基本を勉強し、体重移動やフォーム、タイミングを分析し、ひたすら反復練習して、だんだん上達していくんです。
そしてえーちゃんは、感情表現やコミュニケーションは、ちょっと苦手な感じ。
人嫌いとかではないんですが、沢山の人とわいわいするタイプではなく、マイペース。ちょっと人間関係の機微に疎く、自分を表現するのは苦手。
あーこの子、めちゃ共感するわ(笑)
論理的、分析的な優等生タイプえーちゃんに対し、ヒロインは明るくオープンな、コミュニケーションにたけた人気者で、感覚的・抽象的に物事を理解するタイプ。
対称的な二人の共通点は、マイペースで人のいうことを気にしていないところかな。
こういう、ちょっとどんくさく見える、優等生タイプの子の良さを、「かっこいい」ものとして描いているのが、すばらしいなあと思います。
えーちゃんのテニスノートや行動を見ていると、ちょっとアスベルガーぽいんですが、その良さがみんなに評価されていて、素敵な男の子としてえがかれていてうれしい。いい時代になりましたね。
子供でもロコモティブシンドローム
「しゃがめない小学生」「片足立ちでふらつく中学生」――いま、子どもたちの体に “異変”が起きている。宮崎や島根などで5000人以上の子どもを調べた調査でも、およそ10人に一人の割合で、骨や筋肉などの「運動器」に疾患のある恐れがあることが判明。さらに、バンザイが出来なかったり、手首が十分に反り返らなかったりなど、手足や腰の運動器が十分に機能していない子供も少なくないことが新たに分かった。こうした状態を放置したまま成長すると、高齢者に多い「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」になるリスクが高くなると専門家も危機感を募らせている。事態を重くみた文科省も約20年振りに、学校健診の「大幅な見直し」を決定。これまで検査項目に無かった「四肢や関節などの運動器の機能」にも注意するよう法令改正に踏み切る。番組では、子どもの体の異変の実態と、その背景を取材。大人も参考になるロコモにならないための予防策を考える。
衝撃・・・と思いつつも、塾行ってゲームしてと、ああいう生活をしていれば、こうなることは大人にはわかってたんじゃないかとも思います。
体がガチガチだと怪我をしやすいし、気力も続きにくいし、たぶんうつ病と家にもなりやすいと思う。
サッカーなどの運動していても、筋肉がかたよってついてしまうので、そもそも子供が一つの運動ばかりすること自体がダメだみたい。外遊びいっぱいしつつ、サッカーもだといいんでしょうけどね。
紹介された対策が、簡単なストレッチ3つだけだったので、そこがもう少し欲しかったですね。外で自由に遊ぶのが一番なのは確かですが。
ストレッチの内容を見る限り、太極拳、ピラティス、ジャイロキネシスが効きそうな感じ。
太極拳は広いスペースがいるので、準備運動の八段錦しか家ではできないと思います。
このDVDはやりやすい。ダンサーのリハビリ用に開発されました。
ピラティスは詳しくないので、どれがおすすめかちょっとわからないです。ピラティスも、兵士のリハビリ用に開発されたメソッドです。
成長期に、動いているかどうかは超重要。骨の成長、筋肉の付き方、体の動かし方、脳のシナプスの量とかにも差でそうです。
横綱に外国勢が多いのも、子供の時の遊び方の違いが響いているんじゃないかな。
いそがしいときは、歩いてリラックス
もうすぐゴールデンウィークですね。お休みの前ですので、忙しくて運動する時間がない、頭が冴えて眠れないという方も多いのではないでしょうか。
そんな時は、歩きながら呼吸法です!
自分の歩くリズムに合わせて、ゆっくり呼吸します。
たとえば、3歩で息を吸い、4歩で吐きます。呼吸はゆっくり、安定した速さで行います。
リラックスしたい時は吐く息に、目を覚ましたい時は吸う息に注意を払いうといいです。
呼吸になれたら、4歩で吸って、5歩で吐く、という風に、だんだんゆっくりにしていきます。ただし、無理はしないでくださいね!
吐く時は、ふーっと音を立てるとベターですが、夜道でやると婦女子を怖がらせてしまうかもしれないので、そのあたりは臨機応変でお願いします(笑)
肩の力を抜いて、脚もつっぱらないように、脚の付け根のロックを外して柔らかく歩きましょう。
肩に荷物をかけない方がいいですが、これはむずかしいかなぁ。姿勢がかたよらないように、リラックスして、景色を楽しんで歩いてください。
今はバラがきれいな季節ですね。ブルーミング!
Eダンスアカデミー第2期
EXILEのメンバーのUSAとTETSUYAが子供たちにダンスを教える「Eダンスアカデミー」。
NHKテレビ Eダンスアカデミー 2014年1~3月 (教養・文化シリーズ)
- 作者: EXILE USA,EXILE TETSUYA
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2013/12/24
- メディア: ムック
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第2期が始まりました!課題曲の「I Wish For You」がむずかしくてびっくり。子供たちが必死で、ほんとうに一生懸命やって、ギリギリできるかできないかくらいの難易度ですね。大人でもダンス経験のない私には、かなりギリギリな難易度です。
子供たちにここまで難しいものをさせるのは正しいと思います。超える壁がないと、結局おもしろくないし、子供向けに簡単にしたものって、子供の時全然楽しくなくてやるきでなかったなぁ。
番組の最後に体操があるんですが、低血圧の人にはほんとうにおすすめ。身体があったまるし、血液の循環が良くなるし、音楽に合わせて動くので楽しいです。お手本はイケメンですしね(笑)
EXダンス体操 - Eダンスアカデミー シーズン2 - NHK
この体操は動きがはげしいので、やる前にちょっと柔軟した方がいいかも。
それにしても、こんなステキな先生に習えるなんてうらやましいです。からだを使うことは、本物に習い、本物を見ることが一番の上達の近道。
そうえば、先日テレビで、大学生の食事がいい加減なので、大学が栄養バランスのいい学食を用意しているという話をやっていました。これだけだったらいい話なんだけど、その食事代は親が振り込んでいて(食事以外にお金を使いこまないように)、なんとその上・・・毎日の食事の内容が、親に報告されているという徹底ぶり!親は毎日の食事を朝昼チェックして、片寄っていたら子供に電話して指導したりできるという。
財布は親が握っているとはいえ、親の要望に全部応えちゃだめだろう大学!せっかくの一人暮らしなのに、これは自立どころではないですね。
栄養が偏っても、「親離れ」「子離れ」できないことの方が、長いスパンで見れば問題だと思いました。スタジオのコメンテーターの人たちも、ちょっと引いていた(苦笑)
Eダンスアカデミーの超むずかしい課題曲じゃないですが、相手を信じて、むずかしいことでも、できるだけほおっておくのが大事なんじゃないかと思った、そんなニュースでした。